環境格付けに非常に有用な、精度の高い日本版エコファクター「JEPIX」(=100項目あまりの通常必要な全環境パフォーマンス項目をカバーする統一的環境パフォーマンスインディケーター)を開発するために、科学技術振興事業団と環境経営学会のもと、国際基督教大学の宮崎修行教授をリーダーとするチームが結成されました。
スイス環境庁BUWALのSR297システムを叩き台とした、実行可能で有効な日本版エコファクターの製作は、単に理論的・学術的研究だけでは限界があり、日本の工場の製造プロセスにこれらのファクターを実際に当てはめてみて、その実行可能性や意志決定有効性を検証して、すなわち実際に適用して精度を高めるという基礎的作業が不可欠となりました。
そこで、スイスで豊富な経験を持つClaude Siegenthaler (クロード=シーゲンターラー、スイスsinum社社長)が日本の科学技術振興事業団の招聘のもと来日し、この研究プロジェクトに参加することになりました。さらに、日本でsinum社とエコバランスソフトウェアREGIS(レギス)の販売契約を結んでいる(株)山武もこのプロジェクトに参加し、(株)山武の製造プロセスにおいて、エコファクターに関する実際の運用上の諸問題を洗い出し、さらなる修正や改善のための実証的研究を行いました。